経済指標の予測数値(速報値)にトリックはないのか?

yoshi

2010年08月22日 13:18

「経済指標」とは、その国における企業や家計の動きに関するさまざまな目安のことをいいます。経済指標は景気の善し悪しの判断の目安となりますので為替予測において重要な要因です。

経済指標を見るうえで大事なこととして、経済指標は発表する時期によって数字が変わることがあげられます。通常はまず「速報値」が発表され、その後「確定値」が発表されます。市場関係者は一般的に「速報値」に注目します。「確定値」が発表されても、「速報値」と大きな誤差がなければ、相場に与える影響は少ない。また、経済指標の数字が良い・悪いとの判断よりも、事前予想数字との比較で相場が動くことが多くなります。

それは、市場参加者がうわさ(予想)で仕掛けているためです。例えば、事前に米国の貿易赤字が大きくなるとの予想数字がでると、市場ではドルを売る傾向が強まり、指標が出る以前にポジションがドル売りに傾き、指標が事前予想の赤字額であっても、指標発表後にドルがさらに売られるよりも、利食いのドルの買戻しが活発化し、ドルが上昇するケ-スが多くなります。指標発表後、相場が大幅に動くのは指標の数字が事前予想と大きく乖離していたときです。

「確定値」に偽りはないとしても、「速報値」はあくまでも予想なので、人為的に「操作」する事は可能と考えます。オバマ政権がドル安で外需を増やすと言ってからの米国の経済指標「速報値」と「確定値」の剥離が目につきます。雇用統計もそうでしたが、故意に「高い速報値」を出している可能性はないのだろうか?そう考える今日この頃です。

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