大学就職率91%の裏側

2011年07月05日

今春の大学新卒者の4月1日現在の就職率が前年度比0.8ポイント減の91.0%。
就職氷河期だった1999年度を0.1ポイント下回り過去最低との事。

私の会社の今年の採用人数は、就職氷河期と呼ばれた10年前よりも確実に多いので、ある意味信じ難い。
企業には確かに好不況の波があり、不景気な業界もある。

しかし東日本大震災の影響があった会社は例外だが、バブル崩壊後の積極的なリストラが功を奏し回復してきている企業も多いはずだ。

であるのに何故就職難なのだろうか?
確かにバブル期のように誰かれ構わず採用する事はもうない。

無名な大学が乱立した等理由はいくつか考えられるが、私の会社にある種の傾向がある。
団塊の世代が60歳を迎え辞めるかと思いきや年金が貰える65歳まで働く人が増えた事だ。

私の営業所にも60歳が2人いるがどちらも雇用延長を申し込んできた。
60歳になると正社員から契約社員となるのだ。

わが社は契約社員になると年収が今までの半分以下の400万に落ちる。
しかし逆を言えば60歳代で400万円貰える企業はほかになかなか無いとも言える。

そして何より60歳の人の子供がまだ学生であったり、就職難で就職できていなくて結局は子供の面倒みている現象である。

所属長としてそのような家庭事情を知っているとなかなか「肩叩き(クビ)」を本人に言えない。副業をしてたりさぼっている人なら「サヨナラ」と言えるのだが、この世代は真面目な人間が多いのだ。
ましてや何かしらの病気を抱えている年齢層でもあるので再就職は尚更難しいだろう事は予想できる。

本音は同じ年収400万円支払うなら、20代後半の元気な若者をメンバーに入れたい。
このような事が蔓延すれば企業は逆に体力を弱らせる事も理解している。
年上の部下のマネジメントも非常に難しい。

辞めれない団塊世代が若者の就職難に影響している事はまぎれもない事実と思っている。



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この記事へのコメント
私は若者のほうの世代なので、見苦しくも会社にしがみつく老齢世代がはっきり言って老害だと思えます。もちろん彼らにも事業はあるにせよ、若年層の機会を奪い、老齢世代を支える若年層世代をさらに傷めつけることがより老齢世代を不安定化させていることに気づかないのかと考えます。まぁ気づいているんでしょうが、己が第一なのでしょう。

これからの日本は遅かれ遠かれ、見捨てる老人と支える老人を見極める時代がくるんじゃないかと思います。愚痴っぽくなってすみません
Posted by 赤坂 at 2011年07月07日 19:59
連投失礼いたします

就職率91%ですが、この数字って確か調査対象の大学がMARCHか帝大以上の学生限定だった気がします。調査してる文科省とか官僚によれば、統計学的にごく一部だけを抽出すれば全体が出るって話です。しかもそういった大学も学生の自己申告しか対象にしていないみたいです。大学側も就職率を少しでも高く見せたいのか、就職にてこずってる学生にはあえて聞かずに内定とれた人に自己申告させているみたいです。これでは就職できずに去っていく人がぜんぜん含まれません。そんなで91%の就職率なんて蚊ほども信用できない数字です。
Posted by 赤坂 at 2011年07月07日 20:05
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