12/25 ショートコメント

2011年12月25日

ドル/円相場は78.00~78.10円の狭いレンジにおけるもみあいが続く。大きなイベント・材料がないため、方向感に乏しい値動きが続く可能性が高い。ユーロ/ドル相場も膠着感の強い展開。ECBの3年物資金供給オペの結果は、ECBに依存する銀行が500行以上にのぼったことで域内の信用不安の深刻さを露呈する格好となったが“材料出尽くし”となり積極的な売買は見送られている。

ソブリン格付け引き下げに対する警戒感も強く、持ち高調整以外に目立った動きはみられない。投機筋の売りポジションが過去最高水準まで積みあがっているため、市場ではショートカバーによる相場反発が強く意識されているが、戻り局面での新規売りが増えている点には注意が必要です。売りを用いている投資家のなかにはソブリンネームの実需筋も含まれています。

他方、米景気持ち直しの動きが強まっていることから、景況感格差による“ユーロ売り・ドル買い”の動きも進みそうだ。目先はユーロの売り持ちの大きさから、ショートカバーがユーロ/ドル相場を下支えすることが想定されるが、中期的には実需の売りも加わって1.20ドルからそれ以下を目指す可能性が高いと判断する。

週明けはユーロ圏財務相会合が開催される可能性が取りざたされているが、各国政府やECBなど関係者間の足並みの乱れが続いていることがユーロの上値を圧迫すると考える。

豪ドルは、リスク資産の換金売りが一巡したことを受けて自律反発。ただラガルドIMF専務理事が「世界経済の見通しは非常に暗い」と発言しており、当面は上値の重い相場展開が続くと予想する。

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