赤字の事業所得を給与と損益通算して節税する方法

2011年10月30日

実は過去に一度この内容を記事にした事あるのですが納税は国民の義務なのですぐに破棄しました。しかしこの方法を紹介する本が複数出てきており、中には説明不十分だと思う本があるのでここで補足も含めてご紹介する事にしました。

僕の場合、前記事にも書きましたが会社にバレると立場が悪くなり家族にも迷惑をかけるので副業収入は妻名義で申告してます。これが一番会社にバレるリスクが少ない方法です。あくまでもこの方法を僕は推奨します。

しかし会社にバレても大丈夫な人や、副業OKな会社に勤めている方は次の様な節税方法があります。

サラリーマン副業の確定申告を雑所得でなく、事業所得として赤字で確定申告する、いわゆる自分の給与との損益通算する方法です。つまり収入額より経費等がどうしても増えて赤字になり、サラリーマン給与で取られている税金を還付させる方法です。

まずは税務署に開業届を出し、副業を事業として認めてもらわなければなりません。アルバイトなど雇用された場合はだめですが、継続的な収入があれば事業として認められる可能性が高いです。

僕自身出来るかどうか税務署で確認しましたが、すでにホームページ制作会社を妻名義で開業届けを出し毎月お金の振込みもある事から、代表を妻から僕名義に変更すれば、サラリーマン給与と事業収入の損益通算が出来ると確認出来ました。

仮にこれをやったとして、会社にバレる原因は、副業を自分で言ってしまうという事以外に、毎年5月ごろに手元に来る市民税・県民税特別徴収税額の決定通知書だと思います。

赤字の事業所得を給与と損益通算して節税する方法

俗に「特別徴収」を「普通徴収」にするという方法は、事業所得が赤字ですので意味がありません。「普通徴収」にする方法は、事業所得が黒字の時に「住民税は自分で収めます」という方法です。

上記の「その他の所得計」に赤字数字が入っているのを経理担当者が見れば不思議に思うでしょう。ただ、数十万~数百万単位の数字がプラスで所得が増えてれば「あ、この人給与以外に収入がある」と思われますが、マイナス表記されるので、経理担当がこれを節税目的の副業と思うかどうかは分かりません。不思議には思うでしょう。

ちなみに医療費が年間10万円を超えた時に医療費控除として節税出来ますが、その金額は所得控除の項に載りますので、「昨年は医療費控除の申告をしました」という言い訳は通用しません。

経理や上司から指摘された時にどのように言い訳するか事前に考えておくと良いでしょう。

上記の通知書が市役所から、会社のどこの部署、人を通って自分の手元に来るか知るのも一つの手です。また住民税を極端にゼロにしようなど考えず、目立たない程度にするのも良いと思います。

僕の会社(一部上場企業)の場合、この通知書は市役所から本社人事部、各支店管理部、直属上司を通り自分の手元に来ることが分かりました。所得税、住民税関係は本社の人事部給与担当が管理しています。

人事部長直轄の人事部給与担当が見るので非常にリスキーな方法であることがお分かり頂けますでしょうか?

もしこれがうまく行けば節税対策となりますが、数百万単位の赤字額は、かなり無理な経費計上が必要です。目先の得でなくサラリーマン生活がまだ10年20年残っている人は、それまで赤字事業が続けられるのかも検討する必要があると思います。

上記はあくまでも情報として。責任はすべて自己責任で実行してくださいね。

やってみたいという方にお勧め本はこの一冊。



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この記事へのコメント
初めまして。マイルの貯め方を検索中、こちらのブログを発見しました。日本経済への危惧、年金不安、節税、副業に海外移住と、日頃から興味がある話題が盛りだくさんで、今後も更新楽しみにしています。わが家も国内限定の給与収入で、資産家でもない為、今後も日本国内で資産形成するしかありません。ただ、子供もおらずマイホームも未購入の為、毎年納税額を見るたびに働く気が失せ、対策を真剣に考えています。
期間限定でカナダに居住中ですが、税金が高くても医療・教育がほとんど無料、食料には消費税がかからずと、暮らしは非常に快適です。ただ、移住して所得税資産税等払うとなると、日本以上に手取りは減少し、大企業の平均年収(1千万円程)稼げる仕事も限られます。なので、駐在中は手当てで国内よりいい生活を享受できたとしても、移住を真剣に考える日本人はほとんどいません。特に大企業勤務の場合は。それが将来吉と出るのか凶と出るのか、今はまだわかりません。
Posted by hiro at 2011年11月02日 04:36
副業の確定申告については気になるポイントだったので、
まだまだ心配するほど稼いでませんが、ある程度稼いだときは
ぜひ、管理人様のブログを参考にします。
ありがとうございました。
Posted by hiro(資金0円で稼ぐ方法) at 2011年11月02日 18:51
始めまして。カナダは自然、気候もよさそうで移住先として魅力に思ってましたが、所得税資産税が高いのですね。。。こちらこそ参考になりました。ありがとうございます。
Posted by yoshiyoshi at 2011年11月03日 08:13
ご返信ありがとうございます。レベルの高い英語教育が高校まで無料の為、複数お子さんがいらっしゃる方は移住を選択される方もおります。またはカナダに不動産を購入し、母子のみ移住、父は母国から送金という形でしょうか。中国、韓国系に多いです。不動産はカナダ国籍でなくても取得可能です。だいぶ価格は上昇してしまいましたが、日本のように築年数で価値が激減することもなく、日本で購入するよりはリスクは少なく、広く快適な住空間が楽しめる気がします。
Posted by hiro at 2011年11月05日 11:53
不動産は国籍無くても取得可能なんですね。ますますカナダに興味が出来てきました。母子のみ移住というのは、寂しいのでその選択肢はうちはないかなと思いますが。。。(汗)自分もアジア圏より英語圏の方が馴染みがあって良いです。ただEU、米共に今は経済が不安定なのが心配なところです。カナダ情報ありがとうございました!
Posted by yoshiyoshi at 2011年11月06日 10:57
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