9/27 ショートコメント

2011年09月27日

欧州債務問題の前進に対する期待感からユーロや豪ドルが買い戻される相場展開です。

11月にはギリシャ政府の支払い能力が限界に達する公算が大きく、このため10/3に開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャ向け第2次金融支援の詳細が決定する可能性はありうるでしょう。

その一方で、明後日(29日)に予定されている独議会のEFSF機能強化に関する採決で承認が得られるかどうかが依然不透明なため、リスク回避のユーロ売り・円買いが再び強まるおそれがある点には注意が必要です。

ドル/円は76円台前半での動きが続きます。中間期末を控えた実需筋のドル売りはスポット最終売買日となる明日や月末の30日に集中する公算が大きく、今日のところは比較的静かな値動きとなっています。

他方、豪ドルは投資家のリスク回避姿勢が後退すればショートカバーで買い戻しの動きが強まる公算が大きいです。

ただ新興国の景気悪化懸念の高まりで、豪州もいずれ利下げに踏み切る可能性が高いとの見方が出ていることや、中長期スタンスの投資家によるポジション圧縮の動きで米ドルに対する需要がこれまでになく高まっているため、豪ドルはそうした動きに影響を受けるリスクがある点に注意しましょう。

アジア通貨も対ドルレートで軟調に推移。株式市場とともに欧米投資家による投資資金の引き揚げで下落が続いており、韓国やブラジルでは自国通貨買いの為替介入を実施してます。

金相場の下落が止まらないなど、投資家のリスク回避姿勢が強まっているため、相対的に安全な円は逃避資金が流入しやすいです。

為替介入に対する警戒感は強いものの、経常黒字で実質金利が高い円は買われやすい点に留意すべきでしょう。

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