あがり症を克服しよう

2010年04月12日

春は学校や職場など新しい環境の中で人前で挨拶をする機会が増えます。

また企業内でも職責が上になればなるほど、人前で話す機会が増えます。
通常は、「慣れ」で大丈夫になるものですが、ふとしたキッカケで突然あがり症や赤面症になったりする場合があります。

例えば、「皆の前で良いスピーチをしてやろう」「笑いをとってやろう」とか、「後輩の前だからかっこよく」など、うまくやろうとすると失敗するケースがあります。
その一回の失敗が、自分の心の奥底に残り、次のスピーチや講演で人前で話すときに「あーまた失敗するんじゃ…」と心配になると悪循環です。

大勢の前で挨拶をする、説明をする、講演をするなど、人前で話すときのあがりを抑えるコツをお教えします。

①ドキドキしたまま、壇上に上がると余計に声が上ずります。そのような時は、浅い呼吸になっている場合があります。
お腹から呼吸する(腹式呼吸)を覚えるとよいでしょう。
ゆっくり鼻から息をすって、口からかなりゆっくり息を出す。これを繰り返すと良いです。呼吸を落ち着かせてから壇上に上がりましょう。

②説明会時にポインターを使用する場合、ポインターの震えは、見るものにとっても見づらいですし、自分があがっていることを自分だけでなく他人にも分かってしまいます。
ポインターがブルブル震えないように、両手を添えて固定させる、または手を腰に置いて固定させると良いでしょう。
ポインターが震えなければ、気持ちも落ち着きます。

③薬で抑える。一番手っ取り早い方法です。βブロッカー「セロケン」などで呼吸を安定させます。通常は心臓病の薬ですので多用せず、人前に立つ1時間前のみに服用すると良いでしょう。また抗不安薬メイラックス、ソラナックスなども過去の失敗の不安を和らげますので、1時間前に飲むと落ち着きます。

私も50人や100人を前にして講演する場合には薬を使用しています。
この中に自分よりも高い知識を持った専門家がいるんじゃないだろうか?と思うと緊張します。
また、意外と身近な社内会議でも、例えば後輩に指導する場合も、「失敗してはいけない」と余計思ってしまって、あがってしまいます。
緊張するかなと思った時は薬を飲んで対処しますが、ほとんどが取り越し苦労で杞憂で終わります。

一度、あがりをコントロールできればしめたもの。
それ以降、人前で話す機会がある時には、飲まずにお守りのように持っているだけで安心です。

これらは、誰でも突然なりえる病気です。
有名なアナウンサーでも一度、本番中文章を読むときに噛んで失敗すると、「次の本番でもまた失敗するんじゃ…」と思ってしまい、緊張し声が上ずったり、余計に噛んだりするそうです。
これらの病名は社会不安障害(SAD)と言います。ひどい場合はカウンセリングや精神科で診てもらうと良いでしょう。

緊張は誰もがします。
中には全くしない人もいますが、ある程度緊張感を持った人のプレゼンの方が内容が洗練され充実しています。
それは本番に備えて失敗しないように十分に練習されているからです。
緊張しない人のプレゼンは、時間を守らずダラダラ話したり、同じ事を何度も繰り返したり、内容が薄かったりなどひどい場合があります。
多少の緊張感は持っておいた方が良いでしょう。

歌手の和田アキ子さんは歌う時に緊張して手が震えるとの事。
対処法は好きな男性タレントの写真をお守りのように持っているとか。
柔道金メダリストの谷選手も、緊張しない方法を寺院で模索したそうです。

人前で話すプレゼンテーションは、社会に出ると必須ですし、いかに自分の考えを相手に伝えるか?という場面であがってしまっては、せっかくの自己アピールも台無しです。

逆に仕事が出来なくてもプレゼンテーションがうまいだけで出世していく人もいるのです。
そういった人は、周りが自分をどう思っているか?とか気にしない幸せなタイプの人が多いです。

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