STOP the 自殺

2009年08月15日

お盆休みに、久しぶりに改造車で某峠に行った。
私はFD(RX-7)、妻と子供はハチロク(スプリンタートレノ)という車2台に分かれ、妻が先頭で私が後ろからついていく並びで峠に行った。
夜中の0時に家を出発。

世間から言われるアラフォー(妻は14歳下だが)という世代に入っているのに、大人げないと自分でも思う。
社会的に認められない行為だ。…という事は、重々知っている。
(通常、私が車で走るスポットはサーキットです。念のため)

悪い事をしようとすると、やはり天罰はつきものか。

現地に到着すると、すごく濃い霧でとても走れたものではない。

5m先も見えないくらい、霧がすごかった。

対向車もいない。当然私たちの前も後ろにも車はいない。

そこは普段から車の往来が少ない峠だ。

この状態だと、まずライトはハイビームにすると何も見えない。
ロービームにして左の白線と右の黄色線の間を走る事に集中するしかない。
ほとんど前が見ない状態だった。

頂上付近に差し掛かったところだった。
先頭を走る妻の車がびっくりしたように右に移動した。
ん?と思ったその矢先に、歩いている人間の足が道路左に見えた。
(霧でそれ以上は見えなかった)

時間は午前2時。まわりに家もないこんな気持ち悪い山奥に人が歩くはずがないという、私の先入観が覆された瞬間だった。

すぐに携帯電話で妻と連絡し、なんだったんだ今の?とお互いに半分パニックになった状態で話した。
携帯電話でお互いにつながっていないと、非常に不安な状態だった。

お互い話し合った結果は、もう一度Uターンして確かめに行こうということだった。
Uターンして、山を下る。すごい霧だ。ほとんど見えない。

片側は山側で、片側は谷だ。落ちると命がない。
運転に集中しながら、さっき見たものが何だったのかを確かめた。

いた。
山を道沿いに登っている。
年は30代男、茶髪、半袖半ズボンで(妻が言うには顔はすごい形相だったらしい)、丁度車のライトで照らした瞬間、谷側のガードレールをまたいだ状態でガードレールの向こうをのぞいていたのをやめた。

私たちはそのまま山を下りて行った。
なぜこんな人気のない山の上に人間がいるのか?が理解できなかった。

峠にはギャラリーがつきものだ。
走る車と、それを見る車、人がいる。

しかし、その日は濃い霧。
他の走り屋もいない。
その男の前後にその男のものらしい車もない。
ふもとからここまで歩いて来たようだ。

ふもとのコンビニに2台止めて、妻と話した結果、あれは自殺をしようとしていたのではないか?というお互いの意見が一致し、すぐに110番した。
警察に場所とパトロールをお願いしたい旨言うと「自殺の為のパトロールですか?」と先に聞かれた。
やはり。
どうもその山には自殺者が多いようだ。

通常警察に通報したら、結果を教えてくれる。
その彼を発見できなかったようだ。
すでにダイブしたのか山の中に入ったのかそれは分からない。

嫌なものを見てしまった。
若いのになぜ?という気持ちでいっぱいだ。

新聞を見ると、雇用悪化、生活苦など多種理由は書いてある。
年間約3万人が自殺している。という事は、1日100人が全国のどこかで死んでいる。

このブログで時々自殺について話題にしていることを目の前で見てしまった。
悲しい時代だ。
彼の冥福を祈る(自殺したと確定したわけでないが)とともに、一刻も早く自殺者が少なくなるような社会になる事を切に願う。

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